ひとつずつ名前を付ける度、色が世界に満ちていく。
管理者リンデルに呼ばれ、再び『竜の巣』を訪れたチセ。
自らが振るう杖を作る為、苦労する中、リンデルが語ってくれたのは遠い日、かつてのエリアスについての思い出だった。
それを聞いたチセの胸中に浮かぶ想いとは…。
リンデルによって語られたエリアスの過去。何か結局エリアスが何なのかはよくわからないままなんだけど、ともかくちっさいエリアスは何だか可愛かった。
杖作りでちょっと精神的にも一皮むけた感じのチセと、チセの不在で寂しさという物を理解したエリアスが、今までで一番通じ合ってる感じあって良かった。どっちかというとチセの方が母性的な想いでエリアスを見てる気がする。恋愛的にはまだ早い感じだけど、こうやってゆっくり育まれていく雰囲気は好きだなぁ。
ようやく家に戻って、いつも通りのちょっと幻想的な日常パートが戻ってきて嬉しい。この不可思議な日常パートが好きだ。不思議生物がまた出てきたし。
そういえばチセの家族の話がでたけど、ちょっと思ってた感じと違って意外だった。もっと毛嫌いされていたのかと思ったけど、案外理解ある家庭だったのか。いつか弟出てきそう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年3月16日
- 読了日 : 2016年3月15日
- 本棚登録日 : 2016年3月15日
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