石坂洋次郎の青春小説の1つ。大学の卒業式の場面から始まり、卒業生の中の数人のグループの卒業後の生活などが描かれるが、随所で出てくる、性や恋愛に関する話が、当時としては一世を風靡した作品だ。しかし、全く猥褻な感じはなく、おそらく現代の大学生でも、こんなに爽やかに性を話題にすることは不可能だろう。石坂洋次郎の作品は、必ずしも明るい内容ではない場合もあるが、その中にも、やはり若者の爽やかな強さというものが現れていて、すでに登場人物たちの年齢を遥かに超えてしまっている私が、ある種の憧れを抱いてしまう。
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- 感想投稿日 : 2010年5月24日
- 本棚登録日 : 2010年5月24日
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