人間にとって顔とは何か: 心理学からみた容貌の影響 (ブルーバックス 1087)

  • 講談社 (1995年9月1日発売)
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原題:The social psychology of facial appearance, 1988
著者:Ray Bull 
 <http://www2.le.ac.uk/departments/npb/people/rhb10
著者:Nichola Rumsey
 <http://people.uwe.ac.uk/Pages/person.aspx?accountname=campus%5Cn-rumsey
監訳:仁平義明


【書誌情報と内容紹介】
ISBN:978-4-06-257087-9
判型/ページ数:新書/382ページ
シリーズ:ブルーバックス
発売日 : 1995年09月14日
定価 : 本体816円(税別)

 「口では「ルックスは自分にとって重要ではない」と言うが、行為はこの言葉を裏切る」(ハットフィールド)
 私たちは他人を意識的・無意識的に「顔」で判断してしまうことが多い。いったい、私たちは、互いに他人をどこまで「外見」で判断しているのだろうか。顔は人生にどんな影響をもたらしているのだろうか。それは、どのような場面で、どれくらいの力を持つのだろうか。本書は、信用度・犯罪・学校といった、様々な場面で持つ「顔の力」を社会心理学的に検証する。
 では、恋愛における「顔の果たす役割」の検証からはじめよう。
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062570879



【目次】
目次 [005-013]

監訳者まえがき [016-025]

第 I 章 イントロダクション――「顔」研究のタブーと問題 027
第II 章 恋愛にとって、顔とは何か考えてみる 039
  1.容貌は好感度に影響を及ぼす
  2.出会いやデートへの容貌の影響
  3.結婚において、容貌はどのような役割を果たすか
第III章 「顔」のいい人は信頼されるのか 087
  1.容貌は説得の最大の武器?
  2.当選か落選か、政治における容貌の役割
  3.面接試験を左右する容貌の役割
  4.魅力ある人が広告する商品はよいものか?
第IV章 罪を犯しやすそうな「顔」はあるか 135
  1.「罪を犯しそう」という偏見
  2.「罪を犯しそうな」容貌の人は犯人か?
  3.魅力的な被告が陪審員に及ぼす効果
第V 章 学校は「かわいい子」に有利な場所か 169
  1.容貌が教師に影響を及ぼす
  2.容貌は学業にどう影響するか
  3.容貌が魅力的な人は、学業が優れているのか?
  4.教師の容貌は生徒にどう影響するか
第VI章 子どもの「顔」で大人の態度はどう変わるか 205
  1.子どもの容貌で「しつけ」は変わる
  2.子どもはいつ頃から顔に魅力を感じるようになるのか
  3.子どもは何歳で容貌によるステレオタイプを示すようになるか?
  4.外見に魅力を感じるようになるのは何歳か
第VII章 醜い人はどこまで「損」か 229
  1.損なわれた容貌をもつ子の出生と発達
  2.損なわれた容貌をもつ人に対するステレオタイプと態度
  3.社会的価値と美容整形手術の需要との関係
  4.損なわれた容貌をもつ人の社会的相互作用
  5.他者の否定的な反応により生ずるものは何か
  6.損なわれた容貌をもつ人に対する援助行動
  7.損なわれた容貌をもつ人自身の行動
第VIII章 容貌で不利益を被る人に、どんな支援ができるか 271
  1.理論はともかく、まず何ができるか
  2.メディアは敵か味方か
  3.メディアは強い味方ともなる
  4.手術で容貌を変えるべきか
  5.容貌の損なわれた人々をどう支援するか
第IX章 最後に「顔」の魅力を探ってみる 321
  1.美の社会心理学的研究
  2.容貌のい魅力とは
  3.見る人が違えば、印象も変わる
  4.顔に対する反応の文脈効果
  5.「容貌観」に関する理論的説明
  6.近い将来、容貌の何を解明すべきか

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ:  361.4 社会心理学
感想投稿日 : 2016年7月29日
本棚登録日 : 2016年7月29日

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