知の分類史: 常識としての博物学 (中公新書ラクレ 236)

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  • 中央公論新社 (2007年1月1日発売)
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感想 : 19
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著者:久我勝利(1955-) 松岡正剛の弟子らしい。
本文DTP:市川真樹子

 かなり「かけあし」というか、解説が寸足らず。もっと深く掘らないと、博物学チックな興味を醸せない。



【目次】
はじめに  [003-004]
目次 [005-011]

序章 分類の歴史は人類の「知」の歴史である 015
“ただの雑学”から“体系化”へ 017
先史時代 019
古代 020
中世 022
近世 023
現代 024

第一章 博物学の豊穰 025
博物学のはじまり 027
雑学書のようなもの 029
プリニウスの博物誌 031
アリストテレスの動物分類 037
理解しがたい分類法 041
テオフラストスの大ざっぱな分け方 045
ディオスコリデスの『薬物誌』 047
「分類学の父」リンネ 049
世紀の大博物誌 054
ラマルクの『動物哲学』 061
キュビエの『動物界』 066
明の時代の総結集、『本草綱目』 070
『庶物類纂』 073
フンボルト『コスモス』 076

第二章 西洋の百科事典の歴史をひもとく 081
博物誌と交差しながらたどった別の道 083
アリストテレスの著作と当時の知 084
自由七科と六芸 088
イシドルスの『語源誌』 091
イスラム圏の知 095
フーゴーの学問体系 097
バルトロマエウスの『事物の属性について』 102
ヴァンサン『大鏡』 106
トマス・アクィナスの「神の知」 111
ベーコンの「大革新」 116
『百科全書』 120
天工開物 129
『系統的百科事典』 131
ヘーゲル『エンチュクロペディー』 133

第三章 東洋の百科事典 137
類書の果たした啓蒙の役割 139
『呂氏春秋』 141
『准南子』 144
『爾雅』 147
『類書』 149
『太平御覧』 153
『類聚国史』 156
『和名類聚抄』 158
『塵袋』 161
『下学集』 163
『和漢三才図会』 165
和製類書 168
『嬉遊笑覧』 169
『古事類苑』 172
『廣文庫』 174


第四章 図書分類――あまりに広い「知」の森のなかで 177
本の分類史最大の発明 179
アレクサンドリア図書館の「ピケナス」 180
『七略』 183
四庫全書の分類 185
ヴェーダ 189
大蔵経 191
修道院の蔵書 194
ゲスナー 198
ライプニッツの図書分類の特色 200
十進分類法 202
分類基準は各図書館ごと 207
コロン分類法 210

第五章 分類の可能性について 213
自分だけの宇宙をつくるために 215
勉強法としての分類術 217
思考訓練としての分類術 219

あとがき(二〇〇六年一〇月 久我勝利) [221-222]
参考文献 [223-225]

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 0XX.総記
感想投稿日 : 2015年9月24日
読了日 : 2012年3月17日
本棚登録日 : 2015年9月24日

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