レビュー by マンデリンさん
タイトルから想像する淡々とした歴史の記述ではなく、かなり主張に満ちた書物だった。
戦後日本の経済体制は戦時中に出発したものであるという視点に貫かれて、時系列に沿った解釈と展開がなされている。「戦時経済体制」が日本の驚異的な経済発展をもたらしたが、バブルとその崩壊をもたらしもした、と。そして、それでもなお、この体制が変わろうとしていない、とも。
門外漢ではあるが、とてもすんなりと受け止めることのできる内容だった。おそらく大胆な切り口だろうから、著者に反発する専門家や当事者も多いだろう。しかし、この本を読むと、さもありなん、とすぐに頷きたくなるほど、この国にはダイナミズムが欠けているようにふだんから感じている。「この国はどうしていつもこうなんだろう」と嘆きたくなる読者は多いと思う。
登録日 : 2008年05月14日 00:06:37


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