人は見たいものしか見えない。言い換えれば見たいと思えばいくらでもみえる。その潜在的な能力を制限をかけずに引き出すと世界がどういうふうに変わっていくのか。主人公が描こうとするが描けない他者の顔は、それが自分の環境や感情、相手の状況や態度等の様々な要因によって常に変化していることを考えさせられる。自分がみている世界は、自分が見たいと思っている世界でさらにそのなかの一側面というわずかなものでしかないのかもしれない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2013年7月21日
- 読了日 : 2013年7月20日
- 本棚登録日 : 2013年7月20日
みんなの感想をみる