無駄に読み漁り記録»
成長記録のような読書記録
レビュー by かねこさん
「『あんただって僕を捨てて、ほかの男たちが好きになるだろうよ』すると彼女は、自分には、決してそんなことはしない自信があるとはっきり言った。」
「どうして彼女はそうしたすべてを耐え忍んでいたのであろう? 彼女があまりにもものを重大に考えすぎ、くだらないことを気にするのをひなんした僕の躾の結果だろうか? 彼女はこれまでよりも幸福そうだった。だが、それは、何か異様な幸福で、彼女はそれに気詰りを感じているようだった。」
「だが、と僕は考えた。すべての人間が、自分の自由を恋愛の手に引き渡すところをみると、恋愛にはよほど大きな利益があるのに違いない、と。僕は早く、恋愛なしですますことができるほど、したがって自分の欲望を何一つ犠牲にしなくても済むほど強くなりたいと願っていた。同じ奴隷になるにしても、官能の奴隷になるよりは、愛情の奴隷になる方がまだましということを、当時僕は知らなかったのだった。」
「そう聞いて僕には自分がはっきりわかった。二ヶ月間ばらを楽しみたいという欲求が、残りの十カ月を僕にわすれさせていたのだ。そしてマンドルを選んだという事実は、僕たちの愛のはかなさのもう一つの証拠を僕に示していた。」
ただ、何かが虚しい。すごいな、とか、素敵だな、とか、愛しいな、っていうのは何故だかいつも長続きしなくて困る。
レビュー登録日 : 2009年11月13日
引用
- 登録されていません。






コメント
まだコメントはありません。