勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪: ヘミングウェイ全短編〈2〉 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1996年6月28日発売)
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感想 : 61
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「キリマンジャロの雪」が読みたくて、約20年ぶりに読んだヘミングウェイ。

酒と女と狩猟と海と。
私の中のヘミングウェイのイメージそのままの作品群。

ヘミングウェイの描く登場人物は、よく似ているように思う。男性は男くさく、女性は女らしく。それは、彼の考える男性像、女性像なんだろうけど。
簡潔な文章で生き生きと描き出される男女が、独特の世界観を醸し出す。

「キリマンジャロの雪」は再読。最初に読んだのは多分10代の頃。ハリーは妻に暴言を吐くだけのイヤな奴に思えた。
大人になって読んでみると、作者の死生観とか、大自然の中での人間の価値観とか、また違う作品のように思えた。
この歳になって、いわゆる名作と言われる作品を読み直すのも面白いかも知れない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・海外
感想投稿日 : 2017年11月23日
読了日 : 2017年11月23日
本棚登録日 : 2017年11月23日

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