赤の書 ―The“Red Book"

制作 : ソヌ・シャムダサーニ 
  • 創元社 (2010年6月26日発売)
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本棚登録 : 110
感想 : 11
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心理学者ユングの日記。不安定な精神が見せる夢やビジョンを書き記したものだが、長年スイスの銀行に保管されていた(プライベートなものだから?)ものがようやく公開の運びになった。なんというか、「奇書臭」のプンプンする本です。鮮烈なイメージのビジュアル。そのビジュアルを物語るユングの筆運びは、なんだかアウトサイダーアートを見ているようでした。

おそらく心理学的にはユングの精神分析を解明する一級の資料となるはずだけれど、僕のような人間には「あの狂えるスイス人、カール・グスタフ・ユングが書いたネクロノミコン!」っぽい面白さがあった。でも、4万円は高すぎる。文庫版で出し直してほしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 学術書
感想投稿日 : 2012年5月11日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年5月11日

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