心理学者ユングの日記。不安定な精神が見せる夢やビジョンを書き記したものだが、長年スイスの銀行に保管されていた(プライベートなものだから?)ものがようやく公開の運びになった。なんというか、「奇書臭」のプンプンする本です。鮮烈なイメージのビジュアル。そのビジュアルを物語るユングの筆運びは、なんだかアウトサイダーアートを見ているようでした。
おそらく心理学的にはユングの精神分析を解明する一級の資料となるはずだけれど、僕のような人間には「あの狂えるスイス人、カール・グスタフ・ユングが書いたネクロノミコン!」っぽい面白さがあった。でも、4万円は高すぎる。文庫版で出し直してほしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
学術書
- 感想投稿日 : 2012年5月11日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年5月11日
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