エコロジー的思考のすすめ: 思考の技術 (中公文庫 た 20-3)

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  • 中央公論新社 (1990年12月1日発売)
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■生態学の教え

A.複雑でチャネルの多い自然のシステムに比べて、人工システムは単純である。それゆえ、どこかに狂いが生じると、故障したチャネルの機能を他のチャネルがすぐに引き継ぐことができず、システム全体が破壊される。

B.生物は、その時、そのところでの環境に最も適応したものが栄えるが、ある生物が繁栄すると、その生物の繁栄自体が別の環境を作り出し、別の生物が繁栄しやすくなる。こうして繁栄する生物が移り変わる現象を「遷移」という。

C.人間は、人間に害を与える生物を「害虫」と呼び、撲滅の対象とするが、害虫からすれば、人間こそ「害獣」となる。このように、自然界における善悪は相対的である。

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感想投稿日 : 2013年12月28日
読了日 : 2013年12月30日
本棚登録日 : 2013年12月28日

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