マスカレード・ホテル (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2014年7月18日発売)
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本棚登録 : 26786
感想 : 1650
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面白かった!
これも2時間ドラマを意識したようなエンターテイメントミステリー!!

最近の東野圭吾はこういったエンターテイメント系のミステリーが多いのかなっと。
昔のようなメッセージ性を持つ作品や、どろっとしたヒューマンドラマのような作品には最近は当たっていないです。
しかしながら、エンターテイメントという点ではこれは楽しめます。

ストーリーとしては、一流ホテルで殺人事件が起きるかもということで、ホテルマンに化けて潜入操作することになった若い刑事とその教育係になった女性フロントクラークがその謎を解決していく物語。
連続殺人に絡んだ暗号がらみや、そもそもホテルの誰が狙われるのか?犯人が誰なのか?動機は?みたいなところで、ホテルに宿泊するお客さんがすべて怪しく見えてくる。そんなところに当然、変なお客が現れてきて、さらに、あちこち伏線があったりして、最後の解決はスッキリ終わってくれます!
ちょっと犯人の動機や全体のトリックがいまいちですが、それはそれでよいと思います。
また、お客様がルールですというホテルの考え方と、お客を疑ってかかる刑事の対比が面白いです。
そして、若き刑事が成長していくのも面白い。

本作でホテルマンの大変さ、ホスピタリティのすごさがとてもよく理解できました。
そんな一流のホテルに泊まってみたい。

ということで、とても楽しめました。
お勧め

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2015年12月6日
読了日 : 2015年12月6日
本棚登録日 : 2015年12月6日

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