再生巨流 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2007年11月28日発売)
3.89
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本棚登録 : 1012
感想 : 98
4

会社の方のブクログとお勧めで選んだ本。
読み終わった感想を一言で言えば、「気持ちが熱くなる」
そんな経済小説でした。
そして、すっきりとした爽快感。

社主への直訴は、ドラマとしてはありがちなパターンですが、手に汗かくようなやり取りでした。さらに全体としてプロジェクトXを髣髴させるような熱い台詞とシーン。そして何よりも練りに練られたこのビジネスモデルと事業戦略。地方の電気屋さんの状態を考えると、この事業をどこかでやっていてもおかしくないと思います。

一点だけ、ちょっと??なところ。蓬莱の奥さん!いくらなんでも、こんなすごい人はいないでしょう!!
でも、この話の流れからなら許す(^^)

この主人公吉野の熱さ、プレゼンスキル、プロジェクトマネージメント、ぜひ学びたいところです。

読み進めていって、自分自身、失敗だったのが、あまり考えずに先へ先へと読み進めてしまったこと。吉野の考えるビジネスモデルやその先にあるものを自分自身で考えながら読み進めればよかった。
特に、三瀬を一番最初に説得したときのシーンで
「60億もの投資を補って余りある資産?」
っとありますが、これを自分で具体的にイメージしないで読み進めてしまいました。その後、社主への直訴でプランの最大の狙いを話しています。
ビジネスのケーススタディとして考えながら読み進めれれば、ビジネスの考え方の勉強にもなったのに...

会社の方のお勧めはハズレがないのがいいですよね。
 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス小説
感想投稿日 : 2011年10月22日
読了日 : 2011年10月16日
本棚登録日 : 2011年10月16日

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