三洋電機をモチーフにしたビジネス小説
残念ながら、上下巻あわせてちょっといまいち。
しかし、下巻は盛り上がります。
主人公はさらに門外漢の営業へ!厳しい人事です。
そして、結局は転職を決意しますが、MBAを持っていながら転職が難しい!!
これは、正直びっくり。
本書の中では、会社の危機がわかっていながらも転職しなかった決断力の甘さが指摘されています。
そして、会社に甘えていた姿勢が糾弾されています。
なるほどと思いました。
さらに、そもそも会社の従業員、役員たちの会社に対する甘えが会社を傾ける原因になっていること。
また、会社は人で成り立っていることをおざなりにしていること。
そういったことを警告する物語となっています。
自分たちはどうなのか?考えさせられます。
日本企業に警告を鳴らしている感じです。
主人公は、結局は転職し中国で働き始め、最終的には元会社の建て直しに携わることに。
この辺はいかにもって感じですね。
ということで、下巻はかなり動きがあって面白いですし、メッセージ性もあり、楡さんの本領発揮なところが多いです。
ただ、上下巻ということでは、ちょっと期待値をしたまわります。
小説というより警告として読むべき本なのでしょう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ビジネス小説
- 感想投稿日 : 2015年11月15日
- 読了日 : 2015年11月15日
- 本棚登録日 : 2015年11月15日
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