評価は5。
内容(BOOKデーターベース)
“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。―千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。旧家に生きる三代の女たち、そして彼女たちを取り巻く一族の姿を鮮やかに描き上げた稀代の雄編。第60回日本推理作家協会賞受賞。
未来が見えたり、幻想を見たり・・・最初はSFなのか?と中々読み進められなかった。しかし、この小説は人をもの凄くいじめたり貶めたりする話では無く、淡々とこの一族の日常や出来事を語っていくのである。
そして、2代目の「わたしのはは」の時代はまさに私の青春時代にあたる。それでも、話は淡々とすすむ。
それが私の青春とも重なり・・
マッタリとしたそれでいて地道な一族の3代の女性の生き様が生き生きと書かれたとても良い話であった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
人間模様
- 感想投稿日 : 2017年2月7日
- 読了日 : 2017年2月7日
- 本棚登録日 : 2016年5月19日
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