もし日本がひとつの会社だったら~「日本経営」進化への提言~

著者 :
  • エベイユ (2010年6月23日発売)
4.07
  • (5)
  • (5)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 47
感想 : 8
5

 田村耕太郎、彼は自民党から民主党に鞍替した議員だ。当初僕はそれを批判した、「なぜ自民党総裁に忠義を誓わないのか」と。だがそれは間違っていたと今著を読んで思った。彼がつくすべきは自民党総裁ではなく国民なのだ、そして彼の仕事内容を見るとそれはとても野党からヤジをとばし法案の修正案を求めるだけで解決するものではなくグローバルで大きなものだったのです。アブダビにスイカを売りにいったりダボス会議に出たり自身の出身の鳥取を世界に売り込むというこれらの仕事はけして野党でできることではないのです。そうやって国をよくしようとしている田村耕太郎氏を忠義云々で批判できるでしょうか?少なくともこの本は自民党とか民主党だとか派閥は関係なく、超党派な内容で誰が読んでもまだまだ日本は上を目指すことができると感じるはずで絶対に楽しめるでしょう。
 彼の生い立ちも簡単にですが書いてあって面白いです。世界各地に留学やホームステイ、山一證券でのM&A業務、そして現在にいたるまでの経緯が書かれています。ここで大事なのは彼が少しも成功していないということです。正確に言えば失敗だらけで恥かきまくっているのです。しかしその経験が彼の負けん気と度胸のよさをつくり現在のアグレッシブなスタイルを形成しているのです。
 この本はそれほど深い内容を書いているわけではありません、どちらかといえば選挙活動前でのアピール的な本です。ですがこれから僕はくじけそうなときにこの本をまた読みたいと思います。そのぐらい田村氏のガッツが伝わってくる本です

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 政治経済
感想投稿日 : 2010年6月26日
読了日 : 2010年6月26日
本棚登録日 : 2010年6月26日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする