史実はどうかはともかく、とにかく読みやすくて続きが読みたくなる。全巻そろってから読めば良かったとおもうくらい、次が気になる。この手の本には珍しく細心の史実を盛り込んだ内容になっているので、歴史の流れを知る上でも楽しい。ただ、北条早雲自身が将軍家や管領家とこんなに親しい関係にあったのかどうかは甚だ疑問。税(年貢)の軽減は実際にあったことだとは分かっているが、農兵分離がなされていない時代なのに、あたかもそれがなされていたかのような記述もあやしい。そういう事実は別にして、小説としては充分に楽しめる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学・評論
- 感想投稿日 : 2015年5月16日
- 読了日 : 2015年5月5日
- 本棚登録日 : 2015年5月3日
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