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読んだものを。 それについて書いたものを。
レビュー by ましさん
江國香織「こうばしい日々」を読んだ。しばらくこの人の作品から遠ざかっていたので、何度目かになる本作も新鮮に、たのしく読むことができた。概して、彼女の作品は短いほど良いといえる。「デューク」然り、「ぼくの小鳥ちゃん」然り、そして本作。
まず、書き出しが良い。「ウィルミントンの町に秋が来て、ぼくは11歳になった」なんて読むと、ああ、ウィルミントンの町に秋が来て、彼は11歳になったんだなあ、と思う。つまり、語の選択が心地よいのだ。「ウィルミントン」、「秋」、「11歳」とね。
また、ぼくはこの中で彼の先生、ミス・カークブライドの台詞がいっとう好きだ。「一つのことを、初めから知っている人もいるし、途中で気付く人もいる。最後まで分からない人もいるのよ」と。こういう、大切なことをさらりと言ってのけるところが、著者の魅力の一つでもある。
チョコレート・ブラウニーがたべたい。
レビュー登録日 : 2011年11月23日
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