「悲しみというやつは、いつもひとりではやってこない。かならず、あとから束になって押しよせてくるものだ」など、名言、警句、機知に富んだ言い回し、多様な比喩、アンバランスな狂気の言葉がちりばめられていて、シェイクスピアはめちゃめちゃ攻めています。そして磨いていて鋭さもある。攻めて磨かれた言葉たちなんですよね。そして、それらによって、熱狂というか、「熱」を生みだしているように感じました。舞台で演じられているさまを想像しても、観客の頭に「熱」が生じる感じです。アドレナリンがふつふつと湧いていくるような快楽が「熱」という形でやってくるとでもいえばいいのでしょうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
戯曲
- 感想投稿日 : 2017年2月21日
- 読了日 : 2017年2月21日
- 本棚登録日 : 2017年2月21日
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