二都物語 (上巻) (新潮文庫)

  • 新潮社 (1967年1月30日発売)
3.49
  • (26)
  • (55)
  • (109)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 661
感想 : 50
4

フランス革命の前後の時期、イギリスはロンドンと、フランスはパリの二都市を舞台に進む物語。ひとりの女性を愛するふたりの男。18世紀のイギリスやフランスの大衆の様相を読み知ると、今よりも「世も末」感を感じます。すさみ方がすごい。イギリスは追剥だとか夜盗だとかが跋扈していて、また、ちょっとした罪でも、死刑になる裁判が大流行り。裁判で死刑判決が出るところを見に来る、地に飢えたような大衆も大勢いる。フランスは王侯貴族の権力が強く、民衆は虫けらのごとく扱われて、また、密告などにより罪のない人たちが厳しい監獄送りにされていたりする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年2月16日
読了日 : 2017年2月16日
本棚登録日 : 2017年2月16日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする