伏 贋作・里見八犬伝 (文春文庫 さ 50-6)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年9月4日発売)
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本棚登録 : 2654
感想 : 276
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アニメ化に伴いピックアップされてたので手にとってみました。
桜庭さんがもともとラノベ畑出身(有川浩さん的な)ということは知っているのですが、実は作品として読んだことがあるのは『私の男』だけなので、いまいち作風とか分からなかったせいもあるんですが、うーん、ちょっと期待はずれだったかも…
ついこの夏に八犬伝(山本タカトさんの妖艶な挿絵がたっぷり)を読んだばかりということもあり、たとえ「贋作」と銘打ってはいても、やっぱりどうしても登場人物にもとの八犬伝のイメージを抱いてしまい、うまく展開に乗りきれないまま終わってしまったというか…「伏」という異種が登場するという設定と、狩るもの・狩られるものとのそこはかとない恋、みたいな展開自体は非常に好きなんですが…むしろそこ以外完全に人物名とかは八犬伝から離れてくれた方が面白がれたなーと。もしくは、各人物のエピソードをもっと膨らませるとか…せめて鈍色の葛藤をもう一掘り…残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年10月1日
読了日 : 2012年10月1日
本棚登録日 : 2012年9月28日

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