魔性の子 十二国記 0 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2012年6月27日発売)
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感想 : 802
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元々は「十二国記」がシリーズ化される前に、少女向けラノベのレーベルから出版されたファンタジーホラー。今では「十二国記」のエピソード0という推し方になっている。

でも、「十二国記」シリーズを読んでみようとしている人に、この「魔性の子」から読み始めるのはおすすめできないな、と思った。
この本の中では、「十二国記」の世界が、とても異質で得体の知れないものとして描かれている。最後まで読み進めても全様がつかめない。異世界ファンタジー的なわくわく感はあまりないから、続きに手を出すのも億劫になりそうな気が。
もちろん、得たいが知れないから、もっと知りたくて続刊を読んでみたくなる、というパターンの人もいると思うのだけど。
でもそういう人は少数なのでは、と思うほど、かなりの鬱展開。

「十二国記」とは別物のファンタジーホラーとして読むか、
「月の影~」「風の海~」まで読んで、十二国世界と泰麒の魅力を感じてから、番外として「魔性の子」に入るのが丁度良いと思う。

私は後者だったので、不遇な高里の姿におろおろしながら楽しめた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年1月13日
読了日 : 2013年1月13日
本棚登録日 : 2013年1月13日

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