中間管理録トネガワ(1) (コミックDAYSコミックス)

  • 講談社 (2015年12月4日発売)
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本棚登録 : 354
感想 : 17
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第14回『太陽とヒゲの夜にお茶しませんか?』では、
『中間管理録トネガワ』を紹介しました。

今年の『このマンガがすごい!』男性編で第一になった作品です。僕は『このマンガがすごい!』自体は読んでいないのですが(読まないようにしています)、上位に入った作品はどこの本屋に行っても平積みされるので、否が応でも目に。
とにかく、何が凄いかって言うと、

スピンオフなのに一位だってこと!

もしかしてオリジナルである賭博黙示録カイジを読んでなくても楽しめるのか?、と思って読んでみたのですが、多分これは読んでないと全然面白くないと思います(;^_^A

しかし、それは裏を返せばオリジナルのカイジを読んでいればめちゃくちゃ面白い作品であるということ。

実を言うと、この作品を読むまで、心の底からスピンオフ漫画を面白いって思ったことがありませんでした。日本の漫画がハリウッド映画化されて面白かったためしがないように、やっぱりオリジナルの”味”みたいなものを原作者以外が生み出すのはなかなか難しいようで、画力の差だったり、オリジナルの世界観に対する製作者の勉強不足だったり、そのオリジナルとのギャップにすぐ冷めた気持ちになってしまうんですよね。

しかし、このトネガワは違いました。
まず絵に関して言えば、はっきり言って本人が描いてるものとクオリティが全く同じなのです。言われなきゃ判らないレベル。凄いです!さらには、原作への相当な理解のもと、本編では血も涙も無さそうな悪役として描かれている登場人物達に、完全に人間としての魂を吹き込んでいるのです。

いやあ、こういう作品もあるんですね!というか、これならスピンオフも「あり」ですね!

ということで、カイジを読んだことある人は絶対楽しめるのでおすすめです!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2017年7月26日
読了日 : 2017年7月26日
本棚登録日 : 2017年7月26日

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