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本を大切に読んでください。一日数冊の本を読むとそれぞれが持つすてきな世界観が混沌としてしまいます。読了しその世界観をその日の残りでたっぷりと味わってから次の日また新たに読書をしてください。一年に三六五冊以上の本を読まないでください。
レビュー by そーじさん
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単行本の大きさで全325ページ。一ページが二だんになっていて、ぱっと見はすごい文章の数でした。しかし、歴史独特の長くしつこい説明があまりなく、読みやすかったです。
義経、義仲の軌跡を辿っていくと比較的極悪人らしいイメージのついてしまう頼朝を、政子を通し、女性らしい感性から書かれてしました。頼朝の話は読んだことがなかったので、新しい視点から歴史を発見出来、とても新鮮な気分になりました。
源平合戦の前夜から、実朝・公暁の死までが書かれています。
しかし、そこに、頼朝の妻になってからの政子の幸せな話が書いてあるわけではありませんでした。
そこには、動乱や幕府の中で、駆け引きをし、裏切り、復讐する、その時代が故の顚末が広がっていました。
とくに頼朝が死んでからの政子の暮らしは、読んでいくうちに目を覆いたくなってしまうほどでした。
大姫、三幡、万寿(頼家)、千幡(実朝)……。
これら政子の子どもたちは、政子を残してみな亡くなっています。
頼朝のような偉大な父を持つ政子の家族は、一緒に暮らせる環境にはありませんでした。それゆえすれ違い、お互いに憎悪や復讐心を燃やし、少しずつずれていく政子と子どもたちの関係が、とても痛かったです。
「母」と「将軍の妻」の間をさまよう政子の葛藤が、とてももどかしかったです。
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レビュー登録日 : 2011年09月03日
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