ぐるりのこと (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2007年6月28日発売)
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本棚登録 : 2149
感想 : 170
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久しぶりりエッセイが読みたくなって手に取りました。

普段読むエッセイと違って重かった…と言うか、頭使いました…が、家守綺譚の梨木さんの見る世界はこうなのか、と思い巡らせることができました。

ヘジャーブが纏わされるものではなく、個を主張するために自ら纏うもの、と言う意見は初めて知りました。
見られることでオブジェ化されることを拒む…考えたこともなかった…

また、ジプシーは「知らない」ことこそがアイデンティティとなるとか。
自分の出自を知らなければ、誰でもなくなる。
誰でもない集合体が流浪する。音楽と共に。
(定住すると音楽に関心を持たなくなるらしい)

もう一つ、刺さったのは、明晰性と、対する単純化、幼稚化について。
私は前者に憧れて、前者を持つ人を好むけれど、今の自分は後者だろうなぁ…と。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年7月15日
読了日 : 2013年7月15日
本棚登録日 : 2013年7月15日

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