久しぶりりエッセイが読みたくなって手に取りました。
普段読むエッセイと違って重かった…と言うか、頭使いました…が、家守綺譚の梨木さんの見る世界はこうなのか、と思い巡らせることができました。
ヘジャーブが纏わされるものではなく、個を主張するために自ら纏うもの、と言う意見は初めて知りました。
見られることでオブジェ化されることを拒む…考えたこともなかった…
また、ジプシーは「知らない」ことこそがアイデンティティとなるとか。
自分の出自を知らなければ、誰でもなくなる。
誰でもない集合体が流浪する。音楽と共に。
(定住すると音楽に関心を持たなくなるらしい)
もう一つ、刺さったのは、明晰性と、対する単純化、幼稚化について。
私は前者に憧れて、前者を持つ人を好むけれど、今の自分は後者だろうなぁ…と。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年7月15日
- 読了日 : 2013年7月15日
- 本棚登録日 : 2013年7月15日
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