森沢さんはなんて美しく日常に光る優しさを描く方なんだろうか。
読み終わった時の、切ないような、甘酸っぱいような、じんわり温まる作品がたまらなく、好き。
東京と弘前が舞台だけど、私も佐賀から東京へ出てきた身として、故郷や家族との関係とか、里帰りするときの何とも言えないツンとするような想いが自分と重なって、感情が揺さぶられてしまった。
東京にいるとすり減ることもたくさんあるけど、自分の人生を自分の足で歩むことはどこにいても大切なことで、苦しいことだけど素晴らしいことでもあるんだよな、と自分に言い聞かせるように読んだ気がする。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文学・評論
- 感想投稿日 : 2015年7月25日
- 読了日 : 2015年7月25日
- 本棚登録日 : 2015年7月25日
みんなの感想をみる