悪の枢軸を訪ねて (幻冬舎文庫 あ 24-1)

著者 :
  • 幻冬舎 (2004年12月1日発売)
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本棚登録 : 45
感想 : 9
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実際著者の行動力には感心します。多少暴走気味の行動力が利用されているような気もしますが、極右から極左まで広がる人脈から見るとやはりそれなりの魅力のある方なんでしょう。イラクも北朝鮮も、あちら側のセッティングから見たレポートなのでかなり一面的で偏った視点だとは思うのですが、なにしろ情報の少ない国の内情を実際に見てきたわけで、興味深く読ませていただきました。イラクはその後アメリカとの戦いでフセインは処刑され、その後現在に至るまで混乱が続いています。本書の中にも記載されていますが、多くの女性や子どもが犠牲になっており、それはアメリカの支配下でもおそらく改善はされていないでしょう。彼らの正義、それは我が国も公式に支持している見解ですが、その結果をどう評価すればいいのか、やはり暗澹とした気持ちになります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会
感想投稿日 : 2016年1月31日
読了日 : 2016年1月31日
本棚登録日 : 2016年1月26日

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