技術がどんどん進歩して労働は昔よりも減ったはずなのに「お母さんの仕事」は減らない。ということを「発見」し、説明し、論じる本。
文章的にも構成的にも素晴らしく読みやすい。(ところどころ数字がおかしいけど。1900年代が19世紀だったりとか)
富める者は富によって富み、貧しい者は貧しさゆえに貧しさから抜け出す手段を得られない。
助けが必要な人ほど助けを得られない一方で、頼れる道具を持てる人は頼れる道具が増えるごとに誰にも頼らず自分でしなければいけないことが増えていく。
家事の道具が進化してひとつの仕事の労働が楽になると、むしろ全体としての仕事は増えるというのは、かつてパソコンの導入によってペーパーレス時代がくると言われたにもかかわらず実際には(手軽に印刷できるから)書類仕事が増えた、というのに似ている。
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読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ジェンダー・セクシュアリティ
- 感想投稿日 : 2011年5月5日
- 読了日 : 2011年5月5日
- 本棚登録日 : 2011年5月5日
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