「オフが充実していることは、オン、つまり仕事をエネルギッシュにしていくためにもとても大切なこと」
というところから大前流オフの過ごし方のススメが書かれています。
本書の中で日本ではオフを楽しめていないサラリーマンが多いと書かれています。
週末の夜は同僚や上司と飲みにいき、休みはダラダラTVやDVDを観て家で過ごすというのが
一般的にはものすごく多いようです。
著者は、オンもオフも計画的に生きよう。それが人生を豊かにする第一歩と書いてます。
オンならまだしもオフまで計画を立てるの??と思うかもしれませんが
本書では、オフの計画を立てるということは、必然的に時間とお金を再配分を行うことにつながり、
思い切り遊ぶための余裕と活力も生まれてくるはずとあります。
週末オフのスケジューリング術として本書では以下の3つを挙げています。
①週末のオフは金曜の夜から始めよう
アメリカでは金曜の夕方から夜にかけて「TGIF」という言葉が飛び交うようです。
これは”Godness It’s Friday ”の略で基本的には「1週間お疲れ様!」という意味で使われるが、
仕事終えてオフィスを出るとき同僚に投げかけるTGIFは「よい週末を!」と言った意味に。
また仕事でEメールの末尾に書けば「今週送る最後のメールです」というメッセージになり
「今週の仕事はこれにて終了しました」というメッセージを気軽に表現する言い回しとして
重宝がられているようです。
このように、アメリカ人にとって金曜の夜から始まる。
だから、同僚や友人とお酒を飲みに行く場合も1時間程度で切り上げて帰宅して金曜のうちに家を出たり
土曜日のオフの準備をするようだ。
こうすると土曜日の朝からオフを満喫できるという事だ。
日本にも「ハナ金」(←死後ですね)という表現があるがTGIFとは似て非なるものだ。
翌日休みという事で、ついつい深酒してしまったり、勢いでオールで遊んでしまい
結局、土曜日の半日を棒に振ることになる。
このようにせっかくのオフを台無しにしないために計画通り過ごしましょう。
②体力を要するレジャーは土曜日に楽しみ、日曜日は心も体も完全オフに
日曜日をスポーツをすると。疲れが月曜日に残ってしまう場合があるので、
体を酷使するイベントは極力集めよう。
そして日曜日には、美容室やマッサージといった癒し系の過ごし方をして心と体をリフレッシュさせよう。
③オフは日曜の夕食で終え、夜から仕事に備えよう
心身ともにリラックスし夕食と入浴を済ませる時間帯に、なると仕事の事が頭をよぎるようになりますよね。
この時間にはスケジュールの確認したり、タスクの整理をしていくことによって
気持ちはオフからオンへと切り替わっていく。
以上の3つのように、週末の過ごし方は、1週間全体の流れの中で
それぞれの曜日の役割を明確にしながら考えていくべきだそうです。
金曜日の夜は土日を満喫するための助走期間で
土曜日は体を動かし、日曜日は心身を休め
そして、日曜の夜は月曜日からの仕事に向かっていくための助走期間とすることで
ブルーマンデー(月曜日の憂鬱)を撃退できるのです。
このようなオフの過ごし方は著者のように、経済的に余裕のある人だけのように
考えている人もいると思いますが、
本書に書かかているオフの過ごし方(レジャーや趣味など)は
日本の平均的なサラリーマンでも実践できるようなことがほとんどでした。
よく「仕事が一流の人は遊びも一流」といいますが、
本当は「遊びが一流の人は仕事も一流」と言い換えるべきではないでしょうか。
- 感想投稿日 : 2013年4月22日
- 読了日 : 2010年11月30日
- 本棚登録日 : 2010年11月30日
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