・舞踏
家庭の危機というものは、台所の天窓にへばりついている守宮のようなものだ。
彼女は黙って空を見ていたが、夫が階段を上って来る音に、ハッと我に返ったように手すりを離れた。
・プールサイド小景
プールでは、気合のかかった最後のダッシュが行われていた。
いつもの女子選手がいなくて、男の頭が水面に一つ出ている。
・相客
・五人の男
・イタリア風
・蟹
・静物
読んだそばから忘れていくような、表面的にはさしたる事件の無い淡い印象のの短編集。芥川賞作品との事だが、私には評価がよくわからない。あとがきによると「舞踏」「蟹」「静物」に出てくるのは同じ家族らしい。作家本人の家族がモデルなのだろうか。
ただ、雰囲気はそんなに嫌いではない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
お勉強
- 感想投稿日 : 2014年3月7日
- 読了日 : 2014年3月10日
- 本棚登録日 : 2014年3月7日
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