ゆんでめて しゃばけシリーズ 9 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2012年11月28日発売)
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感想 : 191
4

シリーズ第9弾は、一応各章タイトルも付いて短編のようになっているのだけど長編。

事のきっかけから始まり、いきなり4年後に話が移り、事結末が語られる。
4年の間に出会ったらしき人の名前が出てくるけど、一章では全く説明がない。
後の章で出てくるんだろうなぁとは思うのですが、1話ずつ説明していくなら最初に言わなくてもいいじゃん、と回りくどい展開にイラっとしてしまった。。
毎回違う構成なので、今回はこういう仕掛けにしたかったのだとは思うのですが。

お花見とか楽しい内容だったのに、「かなめって誰。おねっていつ出てくるの」が気になってちゃんと楽しめなかったです(-ω-;)

「ゆんでめて」
兄・松之助の所に行く途中で二又の道に行きあい、行くはずだった道とは逆の道に行ってしまう若だんな。

「こいやこい」
友人七之助に縁談話が持ち上がり、許嫁が近江から会いに来ることに。しかし幼い頃に会ったきりの自分を見分けて欲しいと許嫁が提案してきたので、七之助は若だんなに助けて欲しいと頼んでくる。

「花の下にて合戦したる」
若だんな初のお花見の話。

「雨の日の客」
江戸に続く長雨で通町の住人が避難することに。
そんな最中、おねだと思うと名乗る娘が長崎屋にやってくる。

「始まりの日」
最初の二又の道を、行くはずだった道に行った先で時売家という商売をする八津屋に絡まれる話。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 畠中恵
感想投稿日 : 2014年12月18日
読了日 : 2014年12月18日
本棚登録日 : 2014年12月18日

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