実世界の筆者が親子引き継ぎを行い、物語の中の主人公も親子代替わりを図りながらも、あまりに子のバックボーンがなく(なんせいきなり隠し子として登場するのだから)、結局は親の方が主役を張り続けていて継続しているシリーズ。筆者の話は、どんな話でも同じ展開で過去の海難事件などが現在の事件につながるということは全く同じ。ただし、今回はあまりに強引で、精製が困難だとするレアメタルが難破船にある必要があったのかが全く意味不明。また、ご都合主義なのも過去のシリーズと全く同じなのだが、今回ばかりは、あまりに強引で、全く関係のない熱水鉱床からお宝が見つかるというのは、少々、やりすぎで、それで環境問題から何から何まで解決というのは、どうかと思う。話は、もう水戸黄門とか寅さんと同じなので、過去の読者は安心して読めるし、エンターテイメントとしては面白いのだが。解決した環境問題が次の作品でどう扱われるか、まあ、無視して話は進むんだろうなと思う。
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- 感想投稿日 : 2011年1月8日
- 読了日 : 2011年1月13日
- 本棚登録日 : 2010年12月3日
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