映像は綺麗だったけれども、
やはり原作が放つ独特の空気感と、
悼みに対する意味付け、
生と死の対比、そして愛について、
それぞれの深い葛藤の物語を2時間ちょっとに入れ込むのは、
大変な困難なのだと確認したにすぎなかった。
原作を読んでいなければ、
もう少し評価できたのだろうか。
いや、
一体何の物語なのか理解できずに終わった気がする。
『悪人』の映像化に匹敵する残念さ。
*
役者の演技は素晴らしかったが、
個人的に記者は佐藤浩市か大森南朋で、
朔也は市川海老蔵以外のイメージはなかったな。
石田ゆり子は薄幸な感じと、
そこにある自分勝手さを体現していて総じて良かった。
大竹しのぶも良かったが、
イメージではりりぃかなぁ…。
そして静人は誰が演じるとよいのか、
一向にピンとこない。
舞台では向井理だったが、やはりピンとこない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2017年7月24日
- 読了日 : 2017年7月23日
- 本棚登録日 : 2017年7月24日
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