社畜のすすめ / 藤本 篤志 / 2012.7.25(29/108)
サラリーマンとして働くための基本的な心構えを就職準備段階で教えていない現在の教育が問題。
サラリーマンの4大タブー:①個性を大切にしろ、②自分らしく生きろ、③自分で考えろ、④会社の歯車にはなるな。
多様性は聞こえはいいが、組織の弱体化を招いている。個々の力ではなく、組織的な全体力でこそ力を発揮するのが日本人の武器だったはず。欧米との競争に勝つために取り入れた舶来の心地よい個人主義が日本人の体質になじんでない。
サラリーマンの不幸なことは、組織の中で孤性化してしまい、居場所がなくなること。
サラリーマンの成長ステップ:①ひたすら知識カードを増やす、②知識カードを組み合わせる練習を繰り返すことで検索エンジンを磨く、③応用を実践することで、さらに知識が増え、検索エンジンの能力も向上する。
守破離のプロセス。守が卒業できてない人が破に行くのは危険。
自分なりに考える、はほとんどどうでもいい。
内部で使用されているロジックや言語をわきまえなければ、まともな議論ができず、力を発揮できない。
ピークエンドの法則(ダニエル・カーネマン):あらゆる経験の快苦の記憶は、ほぼ完全にピーク時と終了時の快苦の度合いで決まる。
成果主義:バブル崩壊の焦りで、左ハンドルの外車に飛びついた。
ダメな社畜にならないために、①すべて一歩早く、②他の世代を見る、③社内人脈はなり行きではなく、意図的に広げる、④社内情報には気を配る、⑤成功者の結果だけみない、⑥継続的な情報収集を心掛ける、⑦自分の見え方を意識する、⑧社畜時代は、管理職になるための通過儀礼。
ワーク・ライフ・バランスではなく、ベターワーク・ベターライフ。
- 感想投稿日 : 2014年3月30日
- 読了日 : 2012年7月25日
- 本棚登録日 : 2014年3月30日
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