想像以上に面白かった。本人も書いている通り、いささか美談めいた部分が多かったが、それでも「戦後の文部行政の中心で生き抜いた人の記録」として、十分に新たな視座を与えてくれた。
驚くべきは、その網羅性だろう。文教族、天下り、日教組、教育委員会、審議会、省庁再編などなど、気になるテーマが目白押しであり、さらには文部省内部からの視点という、余り語られない視覚から論じられる。
共時的にも通時的にも網羅的な議論で、たいへん勉強になった。そして予想より分量が重かった笑。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
教育
- 感想投稿日 : 2013年12月6日
- 読了日 : 2013年12月6日
- 本棚登録日 : 2013年12月6日
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