シェアハウスの庭で、雪の日に裸で横たわって死んでいた樅木照。
死んでいるように生きていた彼女が幽霊なのか霊魂なのかとにかく「死者」となって、生前暮らしていたシェアハウスの住人たちや不動産会社の男たちのまわりをうろつきながら、その日常や秘められた影を知っていく物語だ。
井上荒野らしいざらざらした人物描写やゆがんだ人間関係、やたらにおいしそうな料理たちが混沌として出来上がる不思議な世界だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
痛々しいもの
- 感想投稿日 : 2014年10月9日
- 読了日 : 2014年10月9日
- 本棚登録日 : 2014年10月9日
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