貧困女子のリアル (小学館新書)

著者 :
  • 小学館 (2016年2月1日発売)
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本棚登録 : 165
感想 : 25
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短大や四大を出て、会社員として働いているのに、借金を抱え、貧困にあえいでいるアラサー、アラフォーの女子というにはやや厳しい年齢の女性たちを取材した一冊だ。

元読モで華やかな世界を知って会社を辞めたために貧困に陥っている女、FBで充実した人生を見せつけるために借金を重ねる女、毒親から逃れたゆえに姉に寄生されてダブルワークを重ねても生活が苦しい女・・・。

著者の言っている通り、自業自得だな、と思ってしまう女性も多いのだけれど、なんかわかる部分もあって痛々しい。
承認欲求が強かったり、過去の自分を忘れられなかったり、30代、40代の女性にはそういう部分って強くあるのではないかと思うのだけれど、それがよくない方向に転ぶとこうなっていっちゃうんだろうな。
なんでも手に入るように見せかけられた世界で生きる危うさについて考えさせられる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 好奇心が満たされる
感想投稿日 : 2016年7月10日
読了日 : 2016年7月10日
本棚登録日 : 2016年7月10日

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