長屋の全員が法に反した「裏稼業」を持っているのだが、表の顔は善人なので『善人長屋』と呼ばれている江戸の長屋を舞台にしたシリーズの連作短編集だ。
全員小悪党の長屋の住人の中で唯一の堅気、堅気というか行き過ぎて普通ではないおせっかい焼きの加助が性懲りもなく町のあちこちで拾ってくる「善行」に、住人たちは相変わらず巻き込まれて右往左往。
今回、表題作にもあたる編では主人公のお縫の両親のなれそめが明かされる。
切なくて、やさしくて、最後には気持ちがあたたかくなる気持ちのいい物語だ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ほんわかしたいときに
- 感想投稿日 : 2016年1月23日
- 読了日 : 2016年1月23日
- 本棚登録日 : 2016年1月23日
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