ひたすらシュールだ。ドラゴンクエストをするだけの無為な日々を送る三十路の男が、意味について考える物語。現実を直視せず、ゲームの魔王を倒すことに意味を見出だそうとする姿がナンセンスとしか言いようがない。
ニートや引きこもりが主人公の物語、最近多い気がするけど、やはり世相を映しているんだろうか。
表題作の他、やっぱり愛や人生の意味について、落下する女がひたすら考え続ける短編も同時収録されている。
人生に、そんなたいそうな意味なんてないんじゃないかなぁ。
それを言ったら文学は成り立たないのか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
皮肉な気持ちになる
- 感想投稿日 : 2007年11月8日
- 読了日 : 2007年11月8日
- 本棚登録日 : 2007年11月8日
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