軍艦島: 雜賀雄二写真集 棄てられた島の風景

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  • 新潮社 (1986年8月1日発売)
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感想 : 5
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今や長崎の人気観光地となっている元炭鉱の島、軍艦島(端島)の閉山に立会い、当時の写真を撮り歩いた写真家雜賀雄二の写真集だ。
閉山前後の日記風の記録と、閉山10年後に廃墟となった島を訪ねた記録がかなりの読み応えで収録されている。
それ以外にも雜賀に導かれて廃墟と化した軍艦島を訪れて魅せられた作家の洲之内徹のエッセイも収録されていて、「観光地になる前の軍艦島」の姿を「島の外の人間の目」を通して丁寧に描かれていて非常に興味深い。
軍艦島という固有の土地だけれではなく、日本の高度成長期と呼ばれる時代について語り、写し取っているように感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 好奇心が満たされる
感想投稿日 : 2015年4月15日
読了日 : 2015年4月15日
本棚登録日 : 2015年4月15日

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