大きな庭と屋敷を持ち、会社の業績がいまいち上向かないとはいえ裕福な暮らしをしている松ノ内家に、ある日西島と名乗る男がやってくる。
彼は、かつてこの屋敷に居候した著名作家楢橋の孫であると名乗り、楢橋の遺稿があるのではないかと問う。
引退した老父、やや腰の軽い息子、その妻と利発な娘、三世代の家族は西島の登場にそれぞれの反応を示し、遺稿をめぐって新しい風が屋敷の中を吹き廻る。
それぞれの心の機微が派手さはないけれど面白く、楽しく読んだ。家族っていいな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
平板なかんじ
- 感想投稿日 : 2017年6月7日
- 読了日 : 2017年6月7日
- 本棚登録日 : 2017年6月7日
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