自宅が全焼し、父親を喪って母と子供二人で焼け出された家族は、父親の実家である秋山工務店に身を寄せる。
80歳を超えてなお現役で、曲がったことを好かず気に入らなければ容赦なく怒鳴りつけてくる大黒柱の老人、善吉との交流を、弟、兄、母の目線から描いた連作短編集だ。
ありがちといえばありがちな「老人力」の話なのだけれど、その主軸に、火事の事件性が据えられているのが中山七里らしい。
おなじみの刑事も登場し、単純にエンターテイメントとして楽しんだ。
読書状況:読み終わった
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皮肉な気持ちになる
- 感想投稿日 : 2017年5月29日
- 読了日 : 2017年5月29日
- 本棚登録日 : 2017年5月29日
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