プレスリーを崇拝し、もみあげを角度まできっちり似せて、ド音痴のくせにプレスリーのコピーバンドでボーカルをしている生活能力の低い父親を持つ耕太と、有名なシンガーライターの父親を尊敬しているが、父親に盗作疑惑がかかって微妙な立場にいる陸、ふたりのロック好き中学生ふたり+耕太の父親しんごろと、謎のおっさん、自称「帝王」の繰り広げるはちゃめちゃなメンフィス道中記だ。
なんとも気の抜けたすこんと明るい話で、父性愛、というものを無条件に信じたくなるような優しさに満ちている。
世の中がこんな風に愛情とロックと間抜けさに満ちていたら楽しそうだけれど、そうしたらGDPとか、すごく落ちそうだよな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ほんわかしたいときに
- 感想投稿日 : 2011年7月9日
- 読了日 : 2011年7月9日
- 本棚登録日 : 2011年7月9日
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