理屈の世界に生きているあたしたちは、時折、それに行き詰ったり、煮詰まったりする。そんなときに、寅さんのふわっと軽くて、ゆる~い感じのコトバは救われる存在だったりする。
ってか、軽くないし。
ゆるくもないし。
深い。寅さん、深い。
あとがきで山田洋次監督が、できれば2~3作、なんでもいいから寅さんを観てから読んでもらえるとより一層、生き生きとした言葉だってことがわかる、と書かれていたけど、字面だけ読んでいても、深くて厚いのがわかる。
そこに流れているのは「愛」と「刹那」。
片思いばっかりしている寅さんだけど(でも寅さんってもてますよね~)、愛することの切なさと素晴らしさを問う。あなたが幸せでいてくれればそれでいいって言えちゃう。なんて奥深いんでしょう。
寅さんは昭和44年に第1作が公開された。今年40周年。あら、あたしと同い年。
子供のころ、ブラジルに住んでいたときって、娯楽(日本語で楽しめる)が全然なくって、たまぁに寅さんの映画がやってきた。公民館みたいなところでの上映だったのかな?子供だったからよく覚えていないけど、トラック野郎と二本立て!みたいなイベントで、家族で観た記憶がうっすらとあります。
でも、ぜーんぜんストーリーも覚えてないし、オトナになってからは日曜ロードショーとかでさらっと観たくらい。
寅さん観たい。早く論文片づけなきゃ。
・・・・・・・・・・
ザマ見ろい。
人間はね、
理屈なんかじゃ
動かねえんだよ。
(第一作)
深い。
- 感想投稿日 : 2011年1月25日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年1月25日
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