シュナの旅 (アニメージュ文庫)

著者 :
  • 徳間書店 (1983年6月15日発売)
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感想 : 448
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スタジオジブリで数々の名作を生み出している宮崎監督の物語。
チベットの民話が元になっているそうです。

もののけ姫の原点というべき作品でしょう。
読んでいてもののけ姫のワンシーンを彷彿させる場面がいくつも出てくる。
でもラピュタやナウシカの雰囲気も個人的には感じる。

物語全体が淡々としている印象を受ける。

この物語の主人公シュナは黄金の種を求めて旅に出る。

彼の旅は誰に頼まれたわけでもない、孤独の旅だ。

旅のなかで自分の無力さを思い知ることもある。
大きな力の前でなす術がない時もある。

そういった時でも誰かに導かれるのではなく運命を切り開いていくのは自分自身。

「曇りなき眼で見定め、決める」

アシタカが語るセリフだが、シュナにもきっとこの瞳があったはず。

その瞳が、自分が何をすべきかを見定め、自分の進むべき道を決めたのだ。

映画化というよりショートムービーになって欲しい。
シュナの声はアシタカと同じく松田洋二さんで。

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感想投稿日 : 2007年2月10日
本棚登録日 : 2007年2月10日

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