軍配者シリーズの姉妹編というべきか、今シリーズの主人公は小太郎が仕えた北条早雲。
今作は、早雲が鶴千代丸と呼ばれていた少年期から伊勢新九郎と名乗った青年期まで。軍配者シリーズの時から、早雲というキャラが非常に魅力的に描かれていたが、今作ではそれ以上の魅力を発揮している。大半は著者のフィクションかもしれないが、そのストーリーに引き込まれた。軍配者シリーズでは想像もつかない、戦国時代の三悪人と呼ばれる早雲であるが、恐らく現代の我々が考える悪人とは異なるのであろう。残念ながら本格的な悪人ぶりは次作以降に持ち越しだが、その片鱗が今作でも読める。応仁の乱以後の時代背景を踏まえ、新九郎の想いがひしひしと伝わった。今後の展開に期待大です。にしても、次作刊行が2015年とは、先が長いなぁ、、、。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
富樫倫太郎
- 感想投稿日 : 2014年4月18日
- 読了日 : 2014年4月18日
- 本棚登録日 : 2014年4月14日
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