警視庁鑑識課 鎮静剤

著者 :
  • 徳間書店 (2004年9月16日発売)
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感想 : 2
3

警視庁鑑識課シリーズ3作目。

良くも悪くも女性作家が書いた女性主人公モノ。未だかつての恋人の死から立ち直れないままの主人公、松原唯。同情できないわけではないけれど、こんな情緒不安定なままで仕事続けて、警察官としてOKなの?と突っ込み入れたくなる。停職中に勝手に動き回ったり、更に被疑者の女性とべったり付き合ったり、感情的に行動する様は女性的といえばそうだけど、、、警察官の行動としてはちょっと逸脱し過ぎてて女性の私から見ても引いてしまった。横槍を入れてくる男の同僚刑事も姑息過ぎると言うか、、、女性蔑視の嫌な男代表みたいな感じで安直。鑑識課の人間の視点ならではの、微物からの捜査展開や、事件そのものの真相に関しては面白く読めたけれど、松原唯の成長物語としては、何だかやり過ぎ感が見えてしまった。仕事場において、彼女のいかにも女性らしい感情的行動が許せるかどうか。その点でこの作品の評価が変わりそう。

著者の方は現在ご病気なのでしょうか。シリーズ次作(未完成)は事情により徳間書店のHP上で読めるようになっています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 著者名(あ~か行)
感想投稿日 : 2012年5月29日
読了日 : 2012年5月29日
本棚登録日 : 2012年5月20日

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