山岳救助隊に配属された新米女性巡査とその相棒である救助犬が活躍するストーリー。
主人公の女性巡査が共感覚という特異な体質の持ち主であり、東日本大震災の被災現場での救助活動でトラウマを抱えているという複雑な背景を持っている。山岳救助活動を通して、そういった問題に立ち向かい、克服していく姿が描かれ、周りで支える先輩同僚たちも個性的で、面白く読めた。ただ、超能力なみの共感覚に設定しているにしては、あまり救助活動に生かされてなかったかなという印象。また、後半、突然ハードボイルド展開になってちょっと面食らってしまった。それはそれで面白く読めたけど。続編が出されたようなので、そちらも読んでみたい。
読書状況:読み終わった
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樋口明雄
- 感想投稿日 : 2014年5月14日
- 読了日 : 2014年5月13日
- 本棚登録日 : 2014年4月23日
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