ロスノフスキ家の娘 下 (新潮文庫 ア 5-6)

  • 新潮社 (1983年2月1日発売)
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本棚登録 : 386
感想 : 22
3

『ケインとアベル』ほど、心に響く話ではなかったけど、
話の展開が早く政治色の濃い下巻でも、スイスイ読めた。
まるで、トランプとヒラリーの大統領選と、ついこの間あったトランプの大統領就任式を彷彿とさせる話をグッドタイミングで読んだ。

下院選と上院選では、自らの知恵と努力で当選出来たフロレンティナなのに、大統領選では最後まで戦わずパーキンの条件をのみ副大統領に、パーキンが死んで大統領にと、なんかトーンダウンしてきた感じがすっごく残念。
私としては、フロレンティナのパワフルな勢いで彼女自身の手でのし上がってもらいたかった。

パーキンが最後、また1期大統領をするべく出馬宣言したときは、「なに、このオヤジ! 気に食わん!!」と思ったけど、
実はパーキンは自分が長くないことを知って、本当はフロレンティナに大統領の職を継いでもらいたいのに、ラルフ•ブルックスとの秘密の約束かなんかあって彼を立てるために(?)一応そう言ったのではないかなー。なんて最後読み終わった後に思ったんだけど、違うかなぁ~?
そんな奴じゃないかなー。

私としては上巻の方が面白かったけど、
上巻下巻のトータルでは星3つ半。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外 その他小説
感想投稿日 : 2017年1月24日
読了日 : 2017年1月23日
本棚登録日 : 2017年1月24日

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