愛の叫び。
ひしひしと叫びが伝わってくる作品です。
色々な種類の愛があり、
愛し合うのに、愛したはずなのに、
1つになれないもどかしさ、
諦めと、渇望の繰り返しのなかで、
傷付き傷付けられることを繰り返すなかで、
進み、変わり、学んでいく様子が描かれています。
身も心もくたくたのよれよれになって、
それでも死にきれない沸き上がる愛情は、
醜くもあり、浅ましくもあるけれど、
堪らなく愛しい想いを心の底から掬い上げてくれるはずです。
紛れもない現実が、この作品にはあります。
剥き出しの心が好きな方には特にオススメです。
ただし、
感傷的になりすぎないよう注意です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
山田詠美
- 感想投稿日 : 2012年1月13日
- 読了日 : 2012年1月12日
- 本棚登録日 : 2012年1月11日
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