小説怒りと映画怒り - 吉田修一の世界

著者 :
  • 中央公論新社 (2016年7月20日発売)
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本棚登録 : 116
感想 : 17

小説と映画どちらも堪能し、どっぷり「怒り」の世界観に浸ってしまった者にとって至福の読書。

第一章では吉田さんが"最後まで愛せなかった"と語る山神(田中)の人物像が八つの証言から浮かび上がる。
第二章の綾野さん、森山さんの言葉の深さと力強さは再び余韻に引き戻してくれる。
第五章は吉田さんと妻夫木さんの対談。製本前の白本を読んだ時点で優馬を演じたいと思い、映画化権を確認した妻夫木さんの熱意があの役作りに繋がったと知り改めて感動。
巻頭の劇中カット写真は優直ファンにもお薦め!

当初4時間あったという贅沢な映画、DVD化の折には是非蔵出し映像希望します!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 対談・鼎談
感想投稿日 : 2016年11月17日
読了日 : -
本棚登録日 : 2016年11月17日

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